放置竹林を伐採 商品化に向け始動
当所では創立70周年記念事業として「放置竹林活用プロジェクト」に取り組んでおり、12月10日に三島市笹原新田にある恵明学園児童部敷地内の孟宗竹30本を伐採致しました。このプロジェクトは放置竹林の竹を資源に商品化を目指し、環境保全に加え、新たなビジネスチャンスを生み出すことを目的に行っております。
孟宗竹は1950年代頃までは木材や筍を得るために管理された竹林にて栽培されていましたが、輸入品の筍が多く流通するようになり、また竹材の需要が減ってからは、各地の竹林は管理されなくなりました。こうした背景により孟宗竹の増加し、放置竹林の面積は全国的に拡大しています。竹はそのまま放置しておくと周囲へ無秩序に進出し土壌の地下茎が枯死し、最終的には土砂災害、土壌崩壊にまで影響を及ぼすことがあります。
このように今は利用される機会が減り「竹害」として社会問題とされる竹ですが、有効に活用することで「資源」に生まれ変わることができます。伐採当日は稲田会頭を初め、当所会員15事業所からご協力を得て33名のボランティアにより作業行い竹の加工業者へ引き渡しました。伐採した竹は市内加工業者により「賞状額」や「名刺」を試験的に開発いたします。商品化が実現すれば、次年度以降も放置竹林で景観が悪化しているなど特に必要とされる箇所を選定し実施していきます。