おいしさの秘密


水の都

unagi「富士山の白雪朝日で溶ける 溶けて流れて三島にそそぐ」と歌われる全国的にも有名な農兵節。これは富士山に降った雪や雨が山体にしみ込み、そして伏流水となって三島の地に顔を出しますということです。その顔を出した所を湧泉地、湧水地と申します。三島の主な湧水地は菰池、水泉園、小浜ヶ池などがあり、これら湧水地から湧き出た水は蓮沼川、源兵衛川、御殿川、桜川、四ノ宮川として南流していきます。

近年三島市、三島商工会議所ではこれらの川のいくつかを街中がせせらぎ事業として整備、改修を行い今では年間を通じて多くの方々に楽しんでいただいております。
昭和30年代頃にはこれら湧水地から夏場で1日40万トン、冬でも20万トンの水が湧いており、まさしく三島は水の都でありました。今ではその湧水量も減少してしまいましたが、その三島に湧き出る富士の恵みの水についてご説明しましょう。

富士山が生んだ奇蹟。

unagi fujisan富士山に降った雨は、いったいどのようにしてこの三島の地に湧き出してくるのでしょう?まず富士山の構造からカンタンにご説明。みなさんは富士登山の経験はありますか?もし登ったことがあればお判りだと思いますが、富士山の表面には一切の川も池もありません。では、富士山に降った雨や雪はどこへ行ってしまうのでしょう。

その答えは地下です。富士山の表面はとても浸透度の高い火山噴出物で覆われていますから、降った雨や雪はすぐに地下にしみこんでいきます。それでは地下に入った水はひたすらに地中深く入り込んでいくのか、というとそうではないのです。今の富士山は、古くからあった古富士火山や小御岳火山(不透水盤)という山の上に新しい噴火が起こって形づくられた山。つまり水を通しにくい固い山の上に、水を通しやすいスポンジ状の笠をかぶったような構造になっているのです。富士山にしみこんだ水は、まず水を通しやすい地層にしみこんでろ過されながら、数ヶ月から数十年という年月をかけて水を通しにくい地層表面をゆっくりと流れ、やがて湧水となって湧き出してくるのです。有名な白糸の滝では、山肌の地中から突然水が噴き出して滝となって流れ落ちています。この水が噴き出している地層が、古い富士山と新しい富士山の境目というわけです。

富士の湧水とは、富士山の幾たびもの噴火があってはじめて生みだされたいわば奇蹟の水なのですね。
富士山が生んだ奇蹟
ミシマバイカモ
キンポウゲ科。清流の梅の花に似た白く可憐な花を咲かせる。三島で発見されたためその名がついた。水の汚染に敏感できれいな冷たい水でしか育たないと云われ、花は夏(5~9月)に咲く。

名水っていったい何?

大きい水と小さい水

水の分子は通常の場合単体では存在せず、かならず分子集団(クラスター)をつくります。そしてこの分子集団ができるだけ小さい方が、酸素やミネラルを含みやすい特長を持っています。つまり水のクラスターが小さいほど、よい水・美味しい水だというわけです。一般的な水道水のクラスターは10数個~60個の水分子で構成されていますが、名水百選に選ばれるような水になると、わずか5~6個の水分子でクラスターが構成されています。さらに動物や植物にとってもクラスターの大きな水は吸収しにくいこともわかっています。このようにクラスターの小さい水を「活性水」といいます。さらに天然の活性水で、水に十分な酸素(溶存酸素)やミネラル分が溶けこんでいるものが「名水」と呼び慣わされているのです。こうしてみると、同じ水とはいっても厳選された名水と都会の水道水とでは科学的に形状が異なっていて、例えるなら砂と砂利ほどの違いがあるということがよくわかります。

名水とはつまり「酸素や栄養をたくさん含んだ、こなれた水」なのだと言えそうですね。

1. 飲み物や料理がさらにおいしくなります
◦お米への浸透力が増すため、色・艶・味もよくふっくら炊き上がります。
◦溶解力にも優れているので食材本来の味を引き出し風味豊かな味に変えてくれます。

2. お風呂のお湯がまろやかに
◦お湯がやわらかで芯まで温まり、肌がスベスベして洗髪後の髪がぱさつきません

3. 洗顔後の化粧のりが良くなります
◦洗顔後の肌がスベスベして化粧ののりが良くなります。

4. 体に優しい水です
◦この水を飲むと人の体内を速やかに循環し、体内の老廃物を排泄し、新陳代謝を活発にします。
◦雑菌や塩素、不純物のない水は、子供やお年寄りにはとても安心です。

5. 野菜・切花の鮮度が長もちします
◦生野菜や果物、お魚、生物、切り花等の鮮度が長もちします。

本当にすばらしい水なのです。

おいしい水の条件

三島市においては水道水の水源を伊豆島田水源と全国の名水百選にも選ばれている(駿豆水道)をその源としております。これら水は全て地下からの富士山の伏流水です。
1985年(昭和60年)当時の厚生省の諮問で「おいしい水研究会」が設けられ、その研究結果から「おいしい水の条件」が制定されました。

1. 水温
まずい水でも冷たいと美味しく感じます。

2. 蒸留残留物
ミネラルの量(カルシウム・マグネシウムなどの鉱物質の総量)は多くても少なくてもだめで100ミリグラム/リットルぐらいがまろやかな味になります。

3. 硬度
水に含まれているカルシウム、マグネシウムの合計量・・・100ミリグラム/リットル以下軟水 50ミリグラム/リットル前後が多くの人に好まれます。緑茶・紅茶・コーヒーに最適。

4. 遊離炭酸
二酸化炭素の量。十分溶けていると水に新鮮でさわやかな味を与えます(多いと刺激が強い)。

5. 過マンガン酸カリウム消費量
水の味を損なう有機物の量。少なければ少ないほど水の味を損なうことはないです。その他pH7.0前後で臭気もなく、カルキ臭もないパーフェクト水道水です。

おいしい水の水質要件(厚生労働省基準)

unagi mizu ◦蒸発残留物
30〜200ミリグラム/リットル
◦硬度
10〜100ミリグラム/リットル
◦遊離炭酸
3〜30ミリグラム/リットル
◦過マンガン酸カリウム
3ミリグラム/リットル以下
◦臭気度
3以下
◦残留塩素
0.4ミリグラム/リットル
◦水温
20度〜16度

注意
◦過マンガン酸カルシウム消費量の値は、水質汚濁に伴って水道水中に含まれる有機物量を表す指標として用いた。
◦通常の人が異臭味を感じない基準である。
◦普通の人が塩素臭を気にならない濃度である。

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